一日の平均乗降者数346万人。ギネス世界記録にも認定されている世界一のターミナル駅を有する街、新宿。渋谷や池袋といった周辺の繁華街からの人の流入も多く、また、歌舞伎町へ訪れる人々で夜間に人口が倍以上に跳ね上がるということもあり、ここ数年街の駐輪場は一日中ほぼ満車という状況。だからといって、駐輪禁止の場所に停めるのはもちろんNG。撤去費用3,000円を徴収されるうえ、盗難のリスクも否めない……。そこで、なんとか停める場所はないものかとリサーチしたところ、意外な場所に、停められそうな駐輪場を発見!
まずひとつめは、JR新宿駅の東南口。大階段と巨大モニタが目印の待ち合わせスポットだが、実はこの階段の真下は新宿区が管理する駐輪場になっている。地上から階段に向かって右側の通路を入り、左手にある小さな看板と三角コーンが目印。場内は約170台を収納可能で、屋根も完備。管理人さんが常駐しているので、盗難やいたずらの心配もなさそうだ。利用料金は一日100円で、夜11時までと比較的遅くまで空いているのも嬉しい。駅近ならぬ“駅下”の駐輪場は、東口エリアでのショッピングや電気街に行く際にちょうどいいので、ぜひ覚えておこう。
コイン投入式の駐輪場が目立つ西口エリア。最初の2時間は無料というのがコイン駐輪場の魅力だが、大型電気店が点在することもあり、自転車利用者も多く訪れ競争率も高い。利用頻度の高い週末などは、まず停められないと思った方がいいかも……。やっと見つけた空きスペースも、月極専用で停めさせてもらえずに涙を飲んだ、そんな人も多いはずだ。そこで調べたところ、西口にも新宿区が管理する駐輪場があるという。それが、東京都庁のお膝元にある「新宿駅西口自転車等駐輪場」だ。都庁周辺は地上/地下二階建て構造になっており、駐輪場の入り口は一階地下部分。ちなみに、道路を挟んで向かい側はバイク専用の駐車場になっている。料金は一日100円で、なんと24時間営業!600台の自転車が収容可能で、夜7時までは管理人さんが常駐している。支払いの際にもらう利用証明書のシールを貼っておけば、一日中出入り自由というものうれしい。この駐輪場を中心にして自転車で遊び回る、なんてことも可能。駅からは少し歩くが、副都心の中心のためかなり使い勝手のいい穴場スポットだ。
徐々に改善されているとはいえ、まだまだ深刻な放置自転車問題。平成17年には新宿区だけで約33,500台の自転車を撤去。区は約1億2千万円の撤去費用を投入しており、一台あたり約3,600円の費用がかかっている計算になる。このことから新宿区は「新宿区自転車等の利用と駐輪対策に関する総合計画」として、平成29年までの長期計画で区内各駅を中心に駐輪場の整備をさらに強化する予定。自転車店も多く点在する新宿、これで自転車専用道の整備も進めば、東京を代表するサイクルシティになれるかもしれない。
(text & photo: Noritatsu Nakazawa)
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