東京を代表する繁華街、銀座。中央区、千代田区、港区の、3つの区で構成されるこの街は、碁盤の目のように街区が構成されており、中央通り(銀座通り)を中心に晴海通り、日比谷通り、昭和通りといった、比較的交通量の多い道路が交差しているのが特徴。他の街からも自転車でもアクセスしやすいこのエリアなら、きっと駐輪場の整備も整っているはず! そう思い立ちリサーチを開始。多くの買い物客でにぎわう中で街を見回すと、すぐに違和感を覚えた。他の街と比べ、自転車の数が圧倒的に少ないのだ。メインストリートである中央通りに至っては、路上駐輪はほぼ見当たらない。いったいこの街はどうなんているのだろう? まさか巨大な駐輪場がどこかにあるのでは!? そこで、都内の駐輪施設やサイクルショップ情報を発信するウェブサイト「miyamatsu.net」のTAKA氏に話をうかがった。
「我々も以前銀座の駐輪事情を調べたんですが、結果から言うと、銀座には大型の駐輪場がないんですよ。意外ですよね、あれだけ人が集まる街なのに。考えられる原因としてまず挙げられるのは、居住者が少ないということ。銀座はビジネス街でもあるので、自転車通勤のニーズは多いと聞きますが、ちょっとした買い物やお出かけで自転車に乗るという人が少ないんじゃないでしょうか。それに土地代がべらぼうに高いので、安易に駐輪場を作ることができないんでしょう。発達した鉄道網と地下駐車場も完備されているので、自転車で来ることを想定していないということも考えられます。自転車通勤のみなさんも、銀座近郊のシャワー付き施設を月極で借りて駐めたりと、試行錯誤しているようですしね。自転車と歩行者の棲み分けをいち早く始めた中央区なのに、なんとも皮肉なはなしですよ(笑)。あ、ちなみに銀座通り(中央通り)の歩道は自転車走行禁止です」
まさか銀座に駐輪場がないなんて! 実証するため、銀座を巡回中の警察官に「一日利用ができる駐輪場はどこですか?」と訪ねてみた。すると「ないんだな、これが」との答えが……。商業施設の利用者だけが利用可能な駐輪場はいくつかあるものの、その数も他の街に比べて極端に少ない。例えば、国際フォーラムの場合、三角コーンで区切られた屋根のない駐輪スペースで、20台も駐めたら満車になってしまうような状況。ぐるぐると銀座の街を探してみたもが、本当に駐輪場が見つからない。3つの区が重なるこのエリア、放置自転車はどこへ持っていかれるか分からないうえ、ルール違反をする自転車には撤去費用として最低でも¥2,000の罰金が(千代田区の場合)! 駐車場の管理人さんやビルの警備員、親切な警察官に教えてもらい、なんとか見つけ出したレアな駐輪場をここで紹介しよう。
まずひとつめは、JR有楽町駅の西口側にある「新国際ビル 自転車駐車場」。一日利用で約30台と数は少ないものの、駐輪できないこの街の事情を考えるとありがたい存在。また、銀座一丁目のさらに先に「中央区立 八丁堀第一&第二駐輪場」を発見! しかし、ここは残念ながら月極限定。中央区在住・勤務など、厳しい関門を突破した者だけが利用することのできる敷居の高い駐輪場で、その競争率もかなりのものになるそうだ。銀座は本当に駐められない……。
残念ながら銀座の中心地で一日利用の駐輪場と言える施設は、今回のリサーチで発見することができなかった。全国で初めてポイ捨て禁止条例を施行するなど、ルールに厳しいこの街は、自転車利用者に対しても、ちと厳しい気が……。X2 TOKYOのオフィシャルTwitterでは随時、駐輪場情報を募集。銀座近辺で使える駐輪場を発見した方、ぜひ教えてください!
(text & photo: Noritatsu Nakazawa)
● 取材協力「TownBiker.net」
http://www.townbiker.net
都内の駐輪施設やサイクルショップ情報を発信中!
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