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やっぱりデンマークは
自転車大国でした!

2010.07.27 CYCLE/CONNECT/CITY
自転車保有率の高い国、トップスリーをご存知ですか? それは、オランダ、ドイツ、そしてデンマーク。((財)自転車産業振興協会「自転車統計要覧」2009年9月より)。レンタサイクルの充実や自転車人口の多さなど、そのウワサはいろいろ耳にしますが、百聞は一見にしかず!というわけで、デンマークに旅行にいくというTさん(30代女性、自転車と旅が好き)にレポートしてきていただきました。その第一声は「やっぱりデンマークは自転車大国だったよ!」でした。

とにかく自転車にやさしい!

デンマークの自転車所有台数は、100人あたり78台、つまり、約1人1台。保有率が第6位の日本では、近距離の移動手段として使用している人が多いようですが、第3位のデンマークでは、平らな地形や道路整備がすすんでいること、電車などの交通機関との連携という自転車に好都合な環境もあって、近距離はもちろん、長距離を自転車で移動することもよくある話なんだそう。
「街を散策していると、かなりたくさんの自転車と遭遇します。あらためてデンマークは自転車大国だなぁって実感しました!」
と、デンマークを旅して自転車事情を体感してきたTさん。普段東京でも自転車に乗っているということで、コペンハーゲンでもレンタサイクルしてきたそう。
「ほとんどの道には自転車専用レーンが整備されていて(A)、日本のように怖い思いをして車道を走る必要がなかったし、標識や信号も自転車専用に絵で指示があって、現地の言葉がわからなくても意味が理解できました(B)」
コペンハーゲンのレンタサイクル「シティバイク」は、旅行者だけでなく、市民にも非常にポピュラーです(C)。市内の各地に駐輪ポイントが設けてあり、どのポイントで返却してもOKという便利なシステム。しかも、デポジット制で返却時にお金が返ってくるので無料で借りているのと同じことになるのです。現在市内で2400台以上が稼働していますが、スポンサー企業が自転車を購入し、それを広告媒体としても使っているので、自転車そのものの品質もメンテナンスされているようです。
「また、デンマークでは、電車やフェリーに当たり前のように自転車を乗せられるんです。電車には専用車両が用意され、わかりやすく表示してありました(D)。だから、駅には愛車と一緒に電車を待つ人もちらほらいて。長距離列車なので、自転車と一緒に旅をすることもできます。日本みたいに、前輪をはずしてバッグにいれて、という手間もいらず、そのまま乗せられるのでいいなあ、と思いました」
自転車のタイプとしては、いわゆる「ママチャリ」かマウンテンバイクが多いとのこと。そのためか、スピードを出す自転車もほとんど見られず、無謀な運転をする人は少ないようです。ルールへ対するひとりひとりの意識の高さも、デンマークが自転車大国である所以なのでしょう。

自転車専用レーン
自転車専用の信号
コペンハーゲンのレンタサイクル「シティバイク」
自転車マークがある車両
上から(A)自転車専用レーンにはわかりやすく色が敷かれている。(B)大通りには自転車専用の信号も。(C)「シティバイク」のブレーキはペダルを逆に回すコースターブレーキ。(D)自転車マークがある車両には、自転車をそのまま一緒に乗せられる。
運搬に特化したクリスチャニアバイク
前輪が2輪になっていて荷台がついている
野菜などを売る行商も
子供用カートをつけて走るお父さんお母さん
上から(E)(F)前輪が2輪になっていて荷台がついている「クリスチャニアバイク」。運搬に特化した自転車。(G)クリスチャニアバイクで野菜などを売る行商もたくさん見かけます。(H)子どもを乗せるカートをつけて走るお父さんお母さんも多数。

「働く自転車」も大活躍です。

デンマークでよく見かけるもう1つの自転車が「クリスチャニアバイク」とよばれる前に荷台がついたタイプの自転車(E,F)です。これは、もともとデンマークにあった「クリスチャニア」という独自のコミュニティから生まれたもの。このコミュニティは、自由に自然に生活することを是とする「フリータウン」というテーマを掲げて自動車の往来を禁止してきました。そのため、大きな荷物の運搬や人の移動のためにこのような自転車が生まれ、今ではコペンハーゲンの街にも普及していのだといいます。
「クリスチャニアバイクで野菜を運んできて、そのまま荷台をお店にしている行商の人も見かけましたよ(G)。そんな風景も、なんだかかわいらしいですよね。あと、クリスチャニアバイクに似たようなもので、後ろに子乗せカートがついた自転車もよく見かけましたよ(H)」
ちなみに、デンマークのガソリン代は日本円でおおよそ160円〜200円/ℓ。車の車体価格には、約200%の税金がかかります。つまり、デンマークの人にとって「車は便利だけどとってもお金がかかるもの」という認識です。そのため、手軽に買うことができ、移動にも便利で地球にもやさしい自転車は、オンでもオフでも、さまざまなシーンで活躍しているのです。

デンマークで一番イケてる自転車屋さんに潜入!

生活に密接な存在となると、利便性が優先でデザイン性はいまいち? というと、決してそんなことはないようです。
「現地の友達から情報を入手してデンマークで最もイケてるという自転車屋さん『CYKELMAGEREN(http://www.cykelmageren.dk/)(I)』にいってきました。自転車はもちろん、バッグや小物、自転車のパーツなど品揃え豊富なんですが、なんといっても商品の並べ方がオシャレ! まるでギャラリースペースのような空間の使い方で、観ているだけでも楽しい場所でした(J)。あと、日本ではなかなか見られないようなかわいい配色の自転車もあって、思わず買いたくなっちゃいました(K)。こういうセンスは、さすがデンマークというところですね。商品スペースの奥は、修理や自転車を組むためのアトリエスペース(L)。この日も、腕にタトゥーの入ったかっこいいお兄さんが作業されていて、写真撮らせてくださいってお願いしたんですけど、はずかしがって隠れちゃいました(笑)」
自転車は、ナイス!! なデザインのプロダクトであり、移動手段であり、ビジネスツールであり、そして旅を共にする相棒であり……こんな生活のさまざまなシーンに自転車が密着している「自転車大国デンマーク」を支えているのは、地形の利、行政サポートに加えて、大事なのは自転車を愛する国民性やセンスなのかもしれません。
(text: Orika Uchiumi)

自転車ショップ「CYKELMAGEREN」
デザイン性の高い自転車や自転車小物がならぶ店内
北欧センスな配色のハンドルやリム
奥にある工房さながらのアトリエスペース
上から/(I)コペンハーゲンにある自転車ショップ『CYKELMAGEREN』。ロゴやウィンドウとグレーの無機質な壁面のコントラストがおしゃれ。
(J)『CYKELMAGEREN』には、デザイン性の高い自転車や自転車小物がゆったりとならぶ。(K)ハンドルやリムのカラーがアクセントに。北欧センスな配色。(L)お店の奥にあるアトリエスペースはさながら工房。

Permalink: http://x2tokyo.jp/connect/bicycle_power_denmark/

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