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江戸の街には自転車がよく似合う。後編

2010.07.06 CYCLE/CONNECT/CITY
隅田川昔からの下町風情や問屋街が残る東トウキョウ=CENTRAL EAST TOKYOが、アートやカルチャーが熱い街として囁かれるようになって数年。自転車好きの間でもちょっとした話題となっているのは、どういうことなのか。東トウキョウエリアの変遷や特徴を探り、この街と自転車の共通点を見つけた前回に引き続き、今回も、ひきつづき東トウキョウエリアに注目。自転車と相性の良いこの街を散策するときにオススメしたいスポットを、浅草橋~馬喰町のルートでいくつかご紹介しよう。

願ったり叶ったりの自転車ウェアに出会える店。

まず、スタート地点はJR総武線の浅草橋駅から隅田川方面に下ったあたり、神田川にかかる柳橋のたもとだ。ここに、自転車乗りにうれしいウェアや小物が見つかる「TOKYO Wheels(中央区東日本橋2-27-2日機会館ビル1F http://tokyowheels.jp/)」がある。自転車とバイクを楽しむ大人のためのオンラインショップ「TOKYO life」のリアルショップとして今年の2月にオープンしたばかりのセレクトショップだ。STEM-DESIGNやnari/furiといった自転車アパレルの人気ブランドとのコラボアイテムも展開しており、普段着と自転車着のいいとこ取りを実現した機能的大人カジュアルが充実している。普段から数台の自転車を乗りこなす店長の小林さんはこう語る。
「お店のお客さまは“上手にあそんでいる大人”という印象の方が多いですね。自分のスタイルも持ちながら、まだまだ好奇心旺盛であそびには貪欲。時間がゆったりと流れるこのエリアは、そんな自転車好きの大人にはぴったりな場所なのかもしれませんね」

TOKYO Wheels
フレームやホイールがディスプレイされているTOKYO Wheelsの店内。自転車ファッションなど、気軽に相談に乗ってくれる。
Geckou
店内にずらりと吊ってある自転車が目印
路地裏にあるGeckouは、店先の植物と店内にずらりと吊ってある自転車が目印。事前に予約をしたほうがじっくり相談できるのでおすすめ。中は半分がPIT STOCKのオフィススペースに。

プレゼントも場所も、自分らしさをプラスしたい。

TOKYO Wheelsがある柳橋からほんの数分、江戸通りを渡ったあたりまで自転車を走らせると、路地裏にひっそりと佇むのはオーダーメイド専門の花屋さん「Geckou(中央区日本橋馬喰町2-6-4 http://www.geckou.com/)」。切り花を置いているような花屋さんとは少し違って、じっくりと相談しながら一緒にアレンジやブーケを作っていく。個性的でオリジナリティ溢れるプレゼントにはぴったりだ。
「ある日、自転車に乗っている男性が背中に背負った筒型の図面ケースに花をさして走っていたのを見かけたんです。その無造作だけど実用的なアイデアや男性が日常の中で花を持っている感じもすてきで。このあたりは、自分も含め自転車移動の人が多いので、そういう“自転車と花”など、街の風景が新たなアイデアソースになってたりもするんですよ」
とは、フローリストの高澤さん。またこの場所は、古いビルを事務所や住居などにリノベーションして賃貸している「PIT STOCK(PIT STOCK http://www.pit-stock.com/)」という会社がオフィスとしても使っているシェアスペースだ。PIT STOCKの代表・伊藤さんは近所の仲間たちと自転車のレースに出場する程の自転車好き。
「このあたりは、自転車に最適なんです。なんといっても、坂がなくなだらか。それに道が広いから走りやすいんです。最近はギャラリーやカフェも増えているし、リノベーションの相談を受けていても、クリエイティブな分野のものが多いような気がします。この辺のエリアで仕事をしてネットワークが広がってきたら、なぜかみんな自転車好きで(笑)、フタをあけたら、みたいな感じでしたよ」
自転車に乗っている伊藤さんになら、部屋内に自転車を駐輪するスペースや方法など、自転車乗りのためのスペースづくりも相談できそうだ。

アートに出会い、美食でひとやすみ。

問屋街を通り抜けて南下し、JR馬喰町の駅近くまでやってきたら、ちょっとブレイク。清洲橋通りを靖国通りに向かって少し入ると、真っ白いビルにブルーの縁取りの窓が印象的な建物が見えてくる。ここは、山形の食材を使った料理が話題のレストラン「フクモリ」の新店「Renea(中央区東神田1-14-2 カラーワークスパレットビル1F 03-5809-1429)」。本格イタリアンをカジュアルにいただけるカフェだ。デリ形式でテイクアウトも可能だから、お天気がいい日はここでフードやデザートを買って川沿いでいただくのもいい。同ビルの4Fにあるギャラリースペース「パレットギャラリー」では、8月11日まで「花とアリス」や「PICNIC」など数々の映画作品を手掛けた映像カメラマン篠田昇さんの写真やフィルムが展示された「篠田昇 Love+7展(カラーワークスパレットビル4F、~8月11日、10:00~18:00※日曜定休 http://www.palette-bldg.com/)」を開催中。彼の部屋を再現したかのような展示スペースには、手書きのメモや台本なども置かれ、随所に映像への愛情が散りばめられている。また、2F、3Fには輸入ペイントや壁紙など“インテリアのカラー”を扱うカラーワークスのショールームがあったり、屋上にはこの街を一望できる空中庭園「ルーフガーデン」があったり。ビルの中で寄り道をしながら休憩時間を満喫できてしまう。
そして最後に、地下鉄都営新宿線の馬喰横山の駅前まで下ると、外からも自転車のディスプレイが目立つ美容室「barba(中央区日本橋横山町4-10大原第五ビル2F B号室 http://barba-hair.com/)」が。ここでは、もう使えなくなってしまった自転車のタイヤを使ったベルトや、スポーク部分の部品を使ったアクセサリーなど、strawというハンドメイドブランドのユニークなアイテムを購入することができる。そんなbarbaでは今月9日から3日間、自転車の廃材を使った小物を作っているアーティストdgrと、言葉とリズムをテーマに作品を作っているLismojicalによる展示イベント「廃材→植物×カラー」(9日11:00~20:00、10日 11:00~19:00/11日11:00~16:00)が開催される。今まで機能していた時とはまったく形を変え、アート作品として新たに息吹をふきこまれた自転車の姿に出会うことができる。
気まぐれに路地に入ってみたり、気になるギャラリーやお店に寄り道したり。のんびりと街を巡りながらお気に入りの場所をみつける「宝探し」のような感覚が、このエリアの醍醐味。だからまずは思い切って、積極的に迷子になろう。きっとそれが東トウキョウと仲良くなるための一番の近道なのだから。
(text & photo: Orika Uchiumi)

白壁に外装が印象的なRenea
白壁にブルーの窓枠のコントラスト、そしてカラーチャートのようなデザインの外装が印象的なパレットビル。Renea店内のショーケースには、見た目にも美しい料理やデザートが並ぶ。単品を組み合せてお好みのワンプレートがいただけるのも魅力。

Permalink: http://x2tokyo.jp/connect/central_east_tokyo_02/

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