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takram design engineering<br />畑中元秀さんにとっての、<br />自転車と東京とは?

2010.05.25 LAB.&OPEN LAB. INSIDE

「Cycle/Connect/City」を掲げて活動を本格始動するX2 TOKYOに、4組のクリエーターが参加する。1組目は「デザインとエンジニアリングの相乗効果で社会に貢献することを使命としている」タクラム・デザイン・エンジニアリング。ハードウェアとソフトウェア、デザインとエンジニアリングのふたつの領域を行き来している彼らだが、今回X2 TOKYOには、特にスポーツ好きの畑中元秀さんが参加する。プロジェクトが始まるにあたって、一足先に東京と自転車について思いを馳せてもらった。畑中さんにとって、東京とは?自転車とは?

「東京」と「自転車」は気になっていたキーワード

ーー畑中さんがX2 TOKYOに興味を持ったポイント、参加しようと思ったきっかけというのはどういうものだったのですか?
「常日頃から、気になっているキーワードというのがいくつかあるんです。普段は忙しくてなかなかじっくり向き合えないけれど、いつか考えたいなという対象。『自転車』『東京』というのがそのひとつでした。だから、このプロジェクトに参加することで、気になっていたことについてじっくり考えることができるんじゃないか、と思ったんです」
ーー東京と自転車、というキーワードは、畑中さんのなかではどういう意味を持つキーワードなんですか?
「実は、僕はあまり東京が得意じゃなくて(笑)。東京に暮らすことについて疑問をもっているんですね」
ーー疑問ですか?
「10歳から15歳までスイスのジュネーヴに住んでいたんですが、日本に帰って来たとたん、すごいニキビが出て、『東京の空気のせいでは!?』と思ったのがいちばん最初。その頃から東京に対してネガティブな印象がずっとあるんですが、それを自転車がニュートラルな方向に戻してくれるんじゃないかと思っているんです」
ーー自転車はもともとお好きなんですか?
「高校時代にはときどき自転車で通学していました。電車だと乗り継いでぐるりと遠回りしなきゃならなかったのに、自転車だと直線でたどり着けるので早かったんです。自転車が気持よくて楽しい、と思ったのはこのときかもしれません。数年前までカリフォルニアで暮らしていたときは、初めてMTBとロードバイクに乗りました。これは、自転車観というか、世界観が変わりましたね。自転車は歩くよりちょっと早く移動できる移動手段、だと思っている人も多いと思いますが、それはママチャリにしか乗ったことのない人の意見。未体験の人にはぜひ一度、MTBのスリルやロードのスピード感を体験してみてほしいです。僕自身は山登りが好きなので、山を自転車で走るトレイルライドもやってみたいと思っています」
ーー日本では山に行ったりはしないんですか?
「もともと自然の中で遊ぶのが好きなので行きたいんですけど、なかなか東京で暮らしているとアクセスできないですよね。普段の暮らしの中で自然に簡単に手が届かないというのも、東京とうまく折り合いがつかないと感じている理由の1つひとつかもしれません」

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takram design engineering 畑中さん

自転車にさえ乗れば問題が解決するとは思っていない。

ーーただ、自転車に乗ると、東京にいても意外と自然を体感できるような気もします。例えば、身体で四季や天気を感じるとか。
「ええ。それで、自転車が自分のそういう東京観を変えてくれるかも、という期待を持っているんです。あと、もうひとつのキーワードとして『環境』があります。これも僕の中でずっと気になっているもので、今回東京と自転車について考えるときには必ず関係してくると思っています」
ーー畑中さんにとって環境問題ってなんですか?
「うーん。基本は、自分が生活していてキレイな空気が吸えるかどうか。自転車が増えたらOKかもしれないし、電気自動車になってもこの問題は解決するかもしれない。解決方法はいろいろあって、自転車にさえ乗ればすべてが解決してハッピーになるというわけではないと思うんです。そもそも自転車を活かすには、ある程度街が発達していないとダメですし。アスファルトで舗装された道路がないと、自転車はうまく活用できない」
ーークルマ社会のための石油依存で進化発展して来た都市のインフラがベースとなって、自転車社会が発達するということですね。
「現在の都市の仕組みとうまく共存しながら、自転車都市として進化していければ、と思うんですよね。例えばカリフォルニアでは景色のいい湖畔の自動車道が週末だけ閉鎖されて、自転車とローラーブレード専用になったりするんです。そういうのはいいなあ、と思って」
ーーヨーロッパの各都市も積極的に自転車化が進んでいます。
「ヨーロッパが自転車都市に変換しやすいのは、コンパクトだから。東京はやはり大きくて、坂道も多いし、雨もよく降る。東京の中を移動するにもクルマが必要だったりするので、まったく同じようにとはいかないでしょう。また、サイズだけでなく、そのなかで暮らす人々の文化、というか国民性も違うので、東京を自転車都市にするならば、日本ならではの、東京ならではのシステムを考えないといけないと思うんです。先日ちょっとイメージしていていいな、と思ったのが、上野動物園のモノレールのような空中の自転車専用道があったら、ということ。目線が高くて気持良さそうだし、人にも車にもぶつかる心配がないし、面白そうだなあ……って(笑)。自転車と東京、そして環境。ずっと気になってきたことと向き合ういい機会をもらったので、いろいろな側面から考えていきたいと思います」
(text & interview photo: X2 TOKYO Project)

Permalink: http://x2tokyo.jp/inside/124/

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