「チャリ楽器」ビデオクリップが撮影されたのは、まだ残暑厳しい9月。明和電機の演奏パートと珍しいキノコ舞踊団のダンスパートは別々にグリーンバックで撮影され、背景のチャリ都市アニメーションとCG合成されています。
明和電機の撮影はかなりの緊張感の中で行われました。明和電機のワークショップに参加いただいた方はご存知だと思いますが、廃棄自転車から生まれたチャリ楽器の唯一にして最大の難点は、壊れやすいこと。改良を重ねかなり丈夫になったものの、撮影当日もセッティングから撮影時のメンテナンスまで、工員さんが3名つきっきりでチャリ楽器をケア。というのも、実はこの日、映像の撮影後に、楽器の録音が控えていたのです。一同の「がんばれチャリ楽器!」の思いが通じたのか、撮影は無事終了。ここからの録音は広く薄暗いスタジオに、エンジニアさんと社長の1対1の作業です。工員さんと息を詰めてチャリ楽器を演奏する土佐社長を見守るなか、最後に「念のため」といって最後に社長のVOICE「チャリ!」という叫びも録音。この叫びの録音をもって、無事にすべての撮影、録音が終了したのでした。
ちなみにビデオクリップの社長のヘアスタイルは、社長、監督、ヘアメイクさん協議のうえ、ドイツテクノシーンをイメージし、社長のくせ毛を利用してセット。先日、土佐社長のブログで「あなたが考える、社長の理想の髪型は?(http://maywa.laff.jp/blog/2010/11/post.html)」が発表されていましたが、こちらのヘアスタイルもいかがでしたでしょうか?
一方、映像のなかにちりばめられているユニークなダンス。インパクト大なサウンドやアニメーションに融合し、かつ存在感を残す珍しいキノコ舞踊団のダンスは、その動きのひとつひとつが自転車のハンドサイン。今年の7月22日に開催されたOPEN LAB.でワークショップ参加者が考案したサインを伊藤千枝さんがブラッシュアップした、オリジナルハンドサインです。
見ていると真似したくなるちょっとかわいくてユニークな動きは、「とにかく、みんなに実際にやってみてもらいたいから」撮影中にもするっと覚えられるシンプルなもの。基本は手の動きだけなのに、表情豊か。自転車マナーにまつわるものから街中で交わしたい言葉まで、12のサインになっています。撮影中にも伊藤さん直々に指導を受けて、「ありがとう!」「同感(me, too)」「暑いですね」など、みんなでハンドサインでの意思疎通に挑戦したりも。そんな余裕のあったほど、こちらの撮影はとてもスムーズに終了したのでした。
ところでこの明和電機&珍しいキノコ舞踊団のステージとなっているアニメーションの正体は?「X2 TOKYOのコンセプトである『東京を世界に誇れるスタイリッシュな自転車都市にする』ということで、映像の方では、自転車パーツで都市を形成しました」と、篠田利隆監督。「自転車から奏でる音楽が前衛的、なおかつ実験的だったため、音楽の展開を意識しつつデザインはポップになるように心がけました」という監督の絶妙なバランス感覚が、X2 TOKYO、明和電機、珍しいキノコ舞踊団のコラボ映像を実現しました。
まだこのビデオクリップを観ていないアナタ、どんな作品だか気になって気になって仕方がないんじゃないですか!? 一度観たら、この摩訶不思議なチャリワールド、忘れられませんよ。